UL1007とUL1015の違いとは?定格電圧・被覆厚さを比較解説!

2026.07.21 お役立ち情報

UL1007とUL1015は、どちらもUL 758(AWM)に規定された機器内配線用のビニル絶縁電線ですが、対応できる定格電圧・温度が異なります。

結論から言うと、一般的な機器内配線にはUL1007、高温・高電圧条件や制御盤まわりの配線にはUL1015を選ぶのが基本です。本記事では、両者の基本仕様と選び方の違いを詳しく解説します。

スタイル番号について

機器の内部配線に使われるケーブルを選ぶときによく目にする「UL1007」「UL1015」といったスタイル番号。
これらは規格番号ではなく、UL 758(AWM:Appliance Wiring Material)に基づきULが独自に規定した数千種類のスタイル番号のうちの一つです。それぞれのスタイル番号のページには、定格電圧・温度・材質・導体サイズなど詳細な構造が記載されており、ケーブルの種類によってスタイル番号の帯が分かれています。

Style 1007とは

Style 1007は、UL 758に基づく機器内配線用の代表的なスタイルのひとつであり、電子機器・家電・制御機器などの内部配線で広く使われるビニル絶縁電線です。信号線や比較的低めの電圧で使う配線によく選ばれます。

特徴

  • 電子機器・家電・OA機器など、機器内部の一般的な配線に広く使用
  • 信号線や比較的低い電圧の回路に適した仕様(定格電圧300V)
  • 被覆が薄いため取り回しがしやすく、省スペースな配線に向いている

ポイント

Style 1007はAWM(Recognitionケーブル)としての位置づけのため、他のAWMスタイルと同様、完成品内部への組み込みを前提とした「部品」区分です。単体での外部配線・盤外配線には使用できません。

Style 1015とは

Style 1015は、Style 1007と同じく機器内配線で使われるビニル絶縁電線ですが、Style 1007よりも高い電圧と温度に対応しています。その分、被覆が厚く、同じAWGサイズでもStyle 1007より外径が大きいです。制御盤・変圧器・モーター周辺など、より厳しい条件の配線で選ばれることが多いです。

特徴

  • Style 1007より高い定格電圧(600V)・耐熱温度(105℃)に対応
  • 被覆が厚いため、耐電圧性・耐熱性を確保しやすい
  • 制御盤内配線、モーター・変圧器周辺など負荷の大きい配線で選ばれやすい

ポイント

被覆が厚い分、同じAWGサイズでもStyle 1007より仕上外径が大きくなります。配線スペースに余裕を持たせて設計する必要がある点に注意してください。Style 1015もStyle 1007と同じくAWM(部品区分)のため、単体での外部配線・盤外配線には使用できません。

主な違い

Style 1007は300V・80℃、Style 1015は600V・105℃で、Style 1015の方が高負荷な条件に対応できます。また、Style 1015はStyle 1007に比べて被覆が厚くなり、耐電圧性や耐熱性を確保しやすい一方で、配線スペースは余裕が必要になります。

Style 1007とStyle 1015の比較表

項目 Style 1007 Style 1015
定格電圧 300V 600V
定格温度 80℃ 105℃
AWGサイズ 32AWG~16AWG 30AWG~2000kcmil
絶縁材 PVC PVC
被覆厚さ 薄い(約0.4mm) 厚い(約0.8mm~3mm)
主な用途 一般的な機器内配線、信号線、家電、電子機器 高温・高電圧寄りの機器内配線、制御盤、モーター周辺
配線スペースの余裕度 省スペースな配線に対応 被覆が厚い分、やや余裕が必要

まとめ:どちらを選べばいい?

Style 1007とStyle 1015の最大の違いは、定格電圧と耐熱温度、そしてそれに伴う被覆厚さです。一般的な内部配線ならStyle 1007、高温・高電圧条件に近いならStyle 1015が基本的な考え方になります。

最終的には、必要な仕様電圧、配線スペース、コスト、AWGサイズを含めて最適な組み合わせを選ぶことが重要です。

日合通信電線では統一規格である国際規格や、それぞれの国に密着した法律、国家規格など数百件にも及ぶ認証を取得しています。そして、そのノウハウをもって様々な国に対する製品開発を行っています。

目的に合ったケーブル選定についてのご提案も行っております。お気軽にご相談ください。

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よくある質問

UL1007とUL1015の主な違いは何ですか?
対応できる定格電圧と耐熱温度です。UL1007は300V・80℃、UL1015は600V・105℃までの環境に対応しており、その分UL1015は被覆が厚く仕上外径も大きくなります。
UL1007とUL1015、どちらを選べば良いですか?
一般的な機器内配線であればUL1007、高温・高電圧条件や制御盤・モーター周辺などより厳しい環境ではUL1015を選ぶのが基本的な考え方です。必要な電圧・温度条件と配線スペースに応じて選定してください。
UL1007やUL1015は屋外配線や盤外配線に単体で使用できますか?
いいえ。UL1007・UL1015はいずれもUL 758に基づくAWM(Recognitionケーブル)であり、完成品内部への組み込みを前提とした部品区分のため、単体での屋外配線・盤外配線には使用できません。盤外配線が必要な場合はMTWやTC-ER対応品をご検討ください。

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著者 技術部O

技術部 O

設計・環境規制関連・証明書発行など各種お客様サポートに携わっております。
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